【講義概要】
横浜では創造界隈拠点が中心的活動しているとともに、古い建物を使ったシェアスタジオが、横浜の街にアーティスト・クリエーターを集め活動するとともに、街中でのアート活動の展開によって都心部の活性化を図っている。
今回は、横浜の大規模シェアオフィスの経緯や、横浜以外の拠点の事例、街中でのアート活動を行っている事例を紹介する。そして、みなとみらい21地区で進められている、アーティスト8人が入居するシェアスタジオの社会実験であるPLOT48の現場でスクールを行うことにより、これからの横浜の創造都市的な可能性を探る。
◎2月14日(金)「アートの切り口」でまちなかへ(さかえdeつながるアートの活動)(岩上百合子(さかえdeつながるアート 代表)、大塚宏(さかえdeつながるアート 初代代表))
・講義動画
横浜都心のトリエンナーレに相対し郊外部のアートサイトとして、2008年に市民が集まり結成された「さかえdeつながるアート」は、北川純さんをメインアーティストに、横浜市栄区で誕生し17年。10のプロジェクトを並行し、連鎖して行いながらたえず変化(第1期~第5期)しながら活動を続けている。第1期(里山フェスティバルからまちなかへ)は、自然豊かな上郷森の家、本郷台駅前、いたち川、あーすぷらざ(神奈川県の市民利用施設)など栄区では象徴的な場所で、アーティストの作品の展示やWS,マルシェなどを展開、その後、栄区の中心部にあるリリス(横浜市栄区民文化センター)、自治会、商店街などと連携をした、まちなかでのアートイベントへと広がっていった。第2期(つながりをもとめるー福祉・商店・こども・カフェ・公共施設)、第3期(ティーンエージャーに向けてー小学校・中学校や地域のこどもたち)、第4期(次世代のわかものたちにつながるー地域の担い手を育む)、第5期(次世代の文化の担い手にチャンスを用意する)と、アーティスト(52名)と協働しながら取り組むなか、こどもをはじめとした多様な参加者や担い手とつながり・拡がり、生きにくさを抱えていたこどもの変化、わかものを中心とした活動団体の誕生などの動きに繋がっている。さかえdeつながるアートは、さかえのまちで想像力と創造性を育み続けている。
・講義資料なし