【講義概要】
横浜の創造界隈拠点は、NPO等が自主的に運営し、横浜の創造都市や現代アートの拠点だけでなく、若いアーティストの支援や、周辺の街づくりとの連携する拠点ともなっている。本講座では、横浜を代表する3つの拠点のディレクターたちに、その拠点の特徴と運営について語る。

◎6月14日(金) 横浜の創造都市と創造界隈拠点について(横浜市立大学 特任教授 秋元康幸)

・講義動画
横浜の創造都市の始まりの背景として、中田市政時(2002年~2009年)に、人口減少(少子・高齢化)・低成長時代のまちづくりとして、「市民生活の質を高める」ことを目標に据えていたことがあげられる。2004年に「文化芸術・経済の振興」と「横浜らしい魅力的な都心形成」を両輪とする「クリエイティブシティ・ヨコハマ(文化芸術創造都市)」の形成に向けた提言が示された。この提言の思想を先取りし、2001年に横浜トリエンナーレ、クリエイティブ・シティセンター事業(現在BankART1929が行っている事業)が実施され、アーティスト・クリエーターが集積し、旧市街地を中心に創造界隈拠点が形成されていく。歴史的建造物の活用などの「都市デザイン」、「芸術不動産」などとあわせて、横浜の創造都市の特色ある取組、その系譜について、これらを牽引してきた北沢猛氏などの当時のエピソードを交えながら語られた。

・講義資料