【講義概要】
横浜の創造界隈拠点は、NPO等が自主的に運営し、横浜の創造都市や現代アートの拠点だけでなく、若いアーティストの支援や、周辺の街づくりとの連携する拠点ともなっている。本講座では、横浜を代表する3つの拠点のディレクターたちに、その拠点の特徴と運営について語る。

◎6月21日(金) 創造界隈拠点 BankART1929(BankART1929 代表 細淵太麻紀)

・講義動画
日本におけるアートは、1980年代から、都市でのアートプロジェクト、パブリックアート、既存建物の転用など、美術館などの箱から街なかへと展開が図られていた。このような中、横浜市が2003年秋に事業公募した「(仮称)クリエイティブ・シティセンター事業」の理念と体制は、2つの歴史的建造物の個性的な空間を活かしながら、文化芸術の創造・発信、NPOを中心とした運営、産業やまちづくりへの展開をめざすとしたもので、2004年3月6日から、横浜市(行政)、専門家で構成された実験事業推進委員会と議論しアイデアを出し合いながら、三位一体で公設民営の新しい在り方を探るものだった。それ以来、BankART1929は、2004年3月6日から20年間に渡りこれを実現してきた。
BankART1929は、まちに「開く」ことをミッションのひとつに据え、カフェ、ショップ、コンテンツ出版事業、スクール事業、アーティストインスタジオの運営をはじめ、フロント事業(受付)、主催事業、コーディネート事業(CCM)を行っている。この20年間において活用した施設の変遷と大規模シェアスタジオなどの取組、その後の関内・関外地区への創造界隈の展開拠点の集積に繋がっていったこと、そしてコーディネート(つなぐ)人の重要性、開いていくことの重要性について語られた。

・講義資料