【講義概要】
横浜の創造界隈拠点は、NPO等が自主的に運営し、横浜の創造都市や現代アートの拠点だけでなく、若いアーティストの支援や、周辺の街づくりとの連携する拠点ともなっている。本講座では、横浜を代表する3つの拠点のディレクターたちに、その拠点の特徴と運営について語る。
◎6月28日(金) アートのまちづくり 初黄・日ノ出町地区(黄金町エリアマネジメントセンター 事務局長 山野真悟)
・講義動画
NPO法人 黄金町エリアマネジメントセンターが活動する黄金町は、かつて違法風俗店が多く立ち並ぶ犯罪の多いまちだった。これに対し地元が立ち上がり、県警と横浜市と3者でバイバイ作戦を展開した。これらの店舗が入っていた建物を横浜市が所有者から借り上げ、同センターに委託して改修・管理を行い、活用を図っている。主な取組として、アーティスト・イン・レジデンス、外部からアーティスをと招いて行う黄金町バザール、アーティストの国際交流などがあげられる。特徴的な取組として、黄金町の歴史的背景から、地域コミュニティとの協働があり、滞在アーティストと地域住民が集い、ごみ拾い、お祭りへの参加、食とアートのイベントなどが実施されている。
同センターの活動から、有名なアーティストが多く育っていること、海外では黄金町がアーティストが集積している地域としてブランディングされていること、一方で、担い手の世代交代や資金面での課題など、アートNPOのこれまでとこれからが具体的に語られた。
・講義資料