担当講師:佐々木雅幸(大阪市立大学 名誉教授)

【講義概要】
20世紀末の創造都市論登場の世界的な背景を踏まえて、理論的な先駆者であるルイス・マンフォード、ジェイン・ジェイコブズ、ピーター・ホールの紹介と検討を行い、次いで、21世紀の創造都市論登場の担い手であるチャールズ・ランドリーとリチャード・フロリダの所説の紹介と検討を行う。主に、欧米における創造都市論の展開過程をボローニャ、バルセロナ、モントリオールなどで検討したうえで、日本における創造都市の展開を金沢、神戸、京都などにおいて紹介し、その特徴を分析する。

◎6月11日(火) 創造都市論登場の背景と理論系譜(マンフォード、ジェイコブズ、P.ホール等)

・講義動画
金融・経済のグローバル化が進む一方、反グローバル化・ナショナリズムの蠢動も起こり社会の分断も進んでいる。
EUでは、歴史的・文化的共通性と多様芸術文化による都市再生の取組があり、「欧州文化首都」を選定し、芸術文化に関する新しい取り組みも出てきた。
佐々木先生は、「創造都市論」の母は、アメリカの都市思想家ジェイン・ジェイコブズ、父は、ロンドン大学教授ピーター・ホールだと考えており、スタンフォード大学教授で都市計画家ルイス・マンフォードの都市論との対比などから、「創造都市論」への展開を語った。

・講義資料