【講義概要】日本各地にはアーティストやクリエーターが活躍する創造的な拠点や活動が数多く存在している。本講座では、横浜の創造界隈拠点の中で注目される若手ディレクターたちが特定の創造的活動を選び、その活動について解説することにより横浜との違いを浮き彫りにする。
◎7月23日(火) 九州コミュニティ研究所「CRIK (クリック) 」:福岡県福岡市(池田祐介(九州コミュニティ研究所)山野桂 (黄金町エリアマネジメントセンター))
・講義動画
福岡県福岡市の九州コミュニティ研究所「CRIK (クリック) 」。2004年から、デザインの力を活かして、社会の色々な課題の解決、コミュニティの活性化を行っているNPO法人である。「目に見えるデザイン(ロゴマーク、チラシなど)」と「目に見えないデザイン(ブランド、物語、しくみなど)」など、扱う「デザイン」の領域が広く、メンバーもライター、デザイナー、建築家など多様。個々のコミュニティに対して、デザインの最適化を行い、ポジティブな「変化」をもたらすことを念頭に活動をしている。福岡市博物館のブランディングパートナーの取組では、ほぼ全ての職員の声を聴き、博物館のシンボルとしてイメージするものの共通点を見つけるプロセスを経ることで、合意形成がなされ、ロゴマーク(ビジュアルアイデンティティ)をはじめとしたブランディングを展開していく。この他、希薄化していた地域住民の繋がりを育んでいる「博多灯明ウォッチング」、市から受託した地域交流センター指定管理業務の自主事業での「多世代交流」を生み出しているお祭りなど、多様な地域課題をデザインで解決する取組について語られた。